男女共同参画WEBマガジン

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インタビュー2022

静岡県男女共同参画社会づくり宣言事業所・団体

株式会社セイセイサーバー

(静岡市)

より良い職場環境をつくる!セイセイガールズプロジェクト

 設備保守や保安警備の管理、清掃業務などを営む、株式会社セイセイサーバー。従業員約400人のうち7割が女性の同社で″セイセイガールズプロジェクト“が令和元年に発足された。メンバーは全員女性。現場従事者5人と本社社員3人、アドバイザーとして総務部長と代表取締役社長の長田(ながた)きみのさんが参加している。

 プロジェクト発足のきっかけは2つあった、と長田さん。

 「ひとつは本社の管理事務担当の女性社員をフォーカスしたかったこと。もうひとつは、現場従業員にとって働きやすい環境をつくり、定着率をあげたかったから。そのために何ができるのかというミッションを与えたのが、このプロジェクトなんです」

 本社社員がプロジェクトのリーダーとなり、月に1回会議を実施。“自己研鑽することで、より良い職場環境ができるのではないか”という意図から、従業員を対象に接遇研修や救急救命講習を企画した。

 「接遇研修では敬語やマナーの勉強、ケーキを出したりもして(笑)参加した従業員は楽しく取り組んでくれましたね」そう笑って話す長田さん。会議は和やかな雰囲気で行っている

 コロナ禍に見舞われてからも、プロジェクトでできることを模索したという。

「社内広報誌で、メンバーが現場従業員のお昼ご飯をレポートしたり、私が育てた野菜や釣ってきた魚のプレゼント企画をしたり(笑)」

 こうした企画は現場従業員と本社社員の距離を縮める効果があったと長田さんはいう。

「現場従業員が本社に来る時、以前は少し緊張しているようでした。でもプロジェクトで企画を行うようになって、現場従業員が“○○さ~ん!”って本社のプロジェクトメンバーに明るく声をかけてくるように。プロジェクトの活動が社内の雰囲気づくりに繋がっているな、と手ごたえを感じています」

 プロジェクトの取組は、女性活躍の促進状況が優良な企業を認定する制度“えるぼし”の取得にも繋がった。

 「成果がかたちになったことで、メンバーのやりがいにも繋がっているんじゃないかな」

 と話す一方で、“でも”と長田さんは続ける。

 「えるぼし取得のために何かをやったわけではないんです。女性を含む全ての従業員に気持ちよく働いてもらうための改善を積極的に続けたことが、結果的に“女性活躍”という成果に結びついたんです」

女性たちの取組が、会社全体のより良い未来をつくっている。

 

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