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性教育

無料イラスト素材集「性教育いらすと」OPEN!

~代表・佐藤 ちと さんに聞いてみた~

 

無料イラスト素材集「性教育いらすと」(外部リンク)

性教育に特化した無料イラスト素材集のWEBサイト「性教育いらすと」が、令和3年12月にオープンした。同サイトを立ち上げたのは、若手イラストレーターの佐藤ちとさん。サイト立ち上げのための資金をクラウドファンディングで募った際は、初日で目標金額を達成。SNSでは、性に関する活動家、医療従事者、養護教諭、大学のサークルや個人で活動をしている人など、あらゆる業界のフォロワーを数多く持ち、大きな注目を集めている。同サイトや性教育にかける思いを佐藤さんに聞いた。

  「性教育いらすと」立ち上げのきっかけ

-「性教育に興味を持ったのは大学2年生の時。性に関する様々なイベントに参加しました。個人でも漫画を描いてtwitterに投稿するなどの活動を始めました。性に関する活動家からの依頼を受けて、活動に使用するスライドやパッケージのイラストを描いてきたりもしました」と佐藤さん。

 

 コンドームや子宮、生理用品などのイラストを何回も描いた。やがて、依頼されるイラストがみな似ていることに気づいたという。

―「例えば生理用品のイラストも、他であるにはあるのですが、イメージに合うものがない、と皆さん仰っていた。無料で手に入るイラストもあまりなかった。だから、誰でも無料で手に入るイラスト素材があれば、より多くの人が性の知識を発信しやすくなるんじゃないかって。それで“性教育いらすと”を立ち上げました」

 

 

 自分のできることを 互いに手を取り合って発信していく

 同サイトのイラスト数は現在487枚(令和3年12月時点)。カテゴリーだけでも30以上と多岐にわたる。中には専門家の監修が入っているイラストもある。

-「監修は助産師や泌尿器科医の方々にお願いしています。監修のお願いはtwitterで募集しました。投稿して数時間後にお声をいただいて、すぐに募集を取り下げました(笑)」

 

 イラストのリクエストは、性に関する活動家や医療界のみならず、多方面のフォロワーから受けている。佐藤さん自身も思いつかなかったリクエストもあったという。

-「特別支援学校に勤めている方からのリクエストで“男子生徒が洋式トイレで座って用を足すことを説明するためのイラスト”がきて。“ああ、そうか。そういうイラストも必要なのか”と。このようなことを受けて、twitter上で匿名でコメントが貰えるお題箱の設置を考えています。私よりもフォロワーさんの方が性についてすごく詳しいんです。だから“皆さん、色々教えてください!”って(笑)

私は医療知識もないし、社会学の専門家でもないので、自分から発信することができない。ならば、私はイラストで、自分のできることで発信していきたい。できることは違っても求めることはフォロワーさんと同じなので、お互いに手を取り合っていきたいです」

 

 イラストの中には、一見“これって性教育?”と思われそうなものもある。が、どこからどこまでが性教育かということは決めず、求められるイラストがあれば描いていきたい、と佐藤さんは言う。

-「イラストを描いていて思ったのは、性教育は、受精から出産、赤ちゃんの時、子どもの時、社会に出てからの性、老後の性、障害のある人の性…と、全ての人が生きている間に関わっていくんだな、ということです」

 

 「テキストだけで発信するより、イラストもあった方が伝わるし、見ている方にも興味を持ってもらえる。デザイナーだからこそ伝え方の工夫をしていきたい」と語る佐藤さん。イラストの表現にはとても気を配っている。

-「性教育はまだまだ誤解されやすいです。エロいものなんじゃないかって。だから、例えば性行為に関するイラストを描く場合、女性の身体に曲線は出さないとか、表情も頬を赤らめないようにしています。いやらしくなく、温かみがあるように表現することで、性教育はいやらしいものじゃないんだって伝えたいです。女性・男性を描く場合も、“女性はピンク色の服”“男性は青色の服”とはしていません。男性もピンク色の服は着るし、女性も青色の服を着る。多様性を表現するようにしています」

 

 

 これからの性教育にかける思い

 最後に、佐藤さんが理想とするこれからの性教育の在り方や、今後やりたいことについて聞いた。

-「日本で性教育や性知識を発信する人がもっと増えてほしいです。それから、街中で“性教育いらすと”がたくさん目にできるようになってくれればいいな。“性教育いらすと”が街中にたくさんあるということは、それだけ性の知識が日常にあふれているということだと思うので。

 今後は英語版サイトを作りたいです。グッズもつくりたいですね。生理用品のマスキングテープとか(笑)それから、生理用品のつけ方とか捨て方を説明したペーパーを児童館や学校で使いたいという方が多くて。まだできるかわからないですが、多くの人が発信しやすくなるように説明のペーパーを作って、サイトからダウンロードできるようにしたいです」

 

 “これからもイラストを描き続ける”と意気込む佐藤さんの活動、そして日本の性教育の更なる広がりに期待したい。

 

 

 

 

 

※「RainbowDooR しずおか」団体紹介ページはこちら(外部リンク)

 

 「性教育いらすと」代表 佐藤 ちと  さん

プロフィール

イラストレーター / グラフィックデザイナー / 漫画家

性にまつわるアクティビストを支えるデザイナー

本業はグラフィックデザイナー兼イラストレーター

として広告やパッケージなどをデザインしています。

私生活でも性教育イベントの主催者からデザインや

イラストのご依頼をいただいています。

★佐藤ちとさんの漫画「緊急避妊薬が処方箋なしで買えると何がよくなるの?」はこちら

姉妹WEBサイト「あざれあナビ」(外部リンク)では、性教育に関する情報を多数掲載しています。

 

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