男女共同参画WEBマガジン

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インタビュー2020

静岡県男女共同参画社会づくり宣言事業所・団体

(一社)ガールスカウト静岡県連盟

(静岡市)

連盟長の山口恊子さん(左)と副連盟長の山本尚美さん(右)。

このご時世、敢えてのマスク姿で。

子どもも大人も

~自己肯定感を高め、自分で発信する力を身につける~

 

 今年で創立71周年を迎えた(一社)ガールスカウト静岡県連盟。年長の子どもから95歳の方まで約970人が所属している。連盟長の山口恊子さんは、7歳からガールスカウトで活動を続けている。「私はガールスカウトに育てていただいた。その恩返しも込めて活動をしています」一方で、副連盟長の山本尚美さんは自身の子どもと共に入団した。

「ガールスカウトは年長の子ども以上の年齢であれば、誰でも入ることができます。お母さんリーダーを育成する講習もあるんですよ」子どもが退団したあとも残って活動を続けるお母さんは多いという。

 

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  ガールスカウトというと、募金やキャンプ活動、工作のワークショップなどを行う姿を目にする機会が多い。「ガールスカウトは募金やキャンプ等の活動をとおしてコミュニケーションをとり、いろいろなものを共有しながら、自己肯定感を養います。自己肯定感が高くなると、皆とても前向きになる。これが重要なんです」と山口さんは語る。

  現在、ガールスカウトが力を入れて取り組んでいるのは、「持続可能な開発目標(SDGs)」の一つ、「5.ジェンダーの平等」に関する教育だ。中高生の会員を対象に、デートDVの研修や「警察官は男性の仕事?女性の仕事?」といった男女の役割を問い直すゲームなど、参加型で学ぶジェンダー教育を行っている。「少女が容姿や性別に対する固定概念に気づき、自己肯定感を高めるためにも、子どもの頃からのジェンダー教育は本当に重要なんです」昨年は高校生の会員が、女子中高生のジェンダーバイアスに関するアンケート調査を実施し、報告会も開かれた。「“自分で考え、行動し、自分の声で発信すること”をガールスカウトでは大事にしています。ジェンダー教育をとおして、中高生の会員からは、自己肯定感が高まり、よりやる気を出して活動に取り組む姿が見られました」

 

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 新型コロナウイルス感染症の影響により、今年はリモート活動が余儀なくされている。そんな中でも、ガールスカウトでは皆でオンラインを学び、SNSから積極的に発信を行うなど前向きに活動している。近く、オンライン動画の企画を立て、撮影を行うという。

 山口さん、山本さん曰く、目下の悩みは少女会員が減少していること。「ガールスカウトは子どもも大人も成長できる場です。興味のある方は是非ガールスカウトにご参加ください」

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