国際女性デー
~浜松ホトニクスの取り組み~
毎年3月8日は「国際女性デー」です。1975年に国連によって制定され、今年で50年目。近年では企業においてもイベントが開催され、女性の権利やジェンダー平等について考える機会となっています。今回は、代表取締役専務執行役員の鈴木貴幸さんを中心に女性活躍推進の取り組みを展開している「浜松ホトニクス株式会社」のみなさんに 、国際女性デーのイベントを始めたきっかけや、女性活躍推進への取り組みなどについて聞きました。
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さらに、賛同する役員や従業員たちが共通のハートのポーズで撮影した100枚以上の写真を動画にして社内で公開。国際女性デーが浸透するきっかけとなりました。「男性デーもあったらいい」との声もありましたが、女性の声から始まったこの小さなムーブメントが大きく動き出したのを感じました。
2つ目は会社として、これまでの女性の活躍に感謝し、今ある課題やこれからの女性活躍への取り組みをイントラネット(社内ポータル)で発信したことです。社内の女性・男性、管理職・非管理職などさまざまな人の声をヒアリングして作成したこのメッセージは、これまでの女性たちの働きに対してのお礼の言葉から始まっています。
女性が働きにくい環境を解消する、管理職になりたいと思うマインドを作り上げるために、キャリアの道筋が見えず選択肢が限られていた中で会社を支えてきてくれた先輩の女性たちへ、まず感謝から始めるべきだと考えたからです。女性たちからは「もっと早くやってほしかった」との声もありました。
形式的な言葉で女性活躍の課題を会社から一方的に示すのではなく、専務執行役員の鈴木貴幸が、従業員から直に聞き取った声に応え、語りかけるようなメッセージを発信するのは初めての試みでした。どんな内容・順番で掲載すれば最後まで読んでもらえるのか、浜松ホトニクスらしい言葉で伝えようと6ヶ月かけて完成させたメッセージの最後は、会社としてこれからのありたい姿で締めくくっています。

浜松ホトニクスにおける現在の女性社員の比率は17.6%。管理職は3.8%です。1953年(昭和28年)創業ですが、40年史を見てみると1962年(昭和37年)入社の女性社員の給与を晝馬輝夫社長(当時)の強い思いで男性と格差をつけない決定をして、4名の女性社員が入社しました。育休後の復帰に関しても、約40年前に産休・育休を取った社員も元の部署に戻ることができています。育児に関しては元々そのような文化があり、ロールモデルが身近にいることで現在の職場復帰率は100%です。
今後、新卒採用における女性の割合や女性管理職の割合をアップさせる目標値はあります。しかし、「女性活躍」という言葉がなくなるくらいに、性別に関係なく一人ひとりが能力を活かし、それを会社が公平に評価してキャリアアップできることが当たり前になるように、これからもさまざまな取り組みを進めていきます。
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3.8 国際女性デーのイベント実施のきっかけ
3〜4年前にアメリカの子会社から始まった活動を、全社で展開したのが2024年の国際女性デーのイベントです。ジェンダー平等について考えてみる、調べてみる、そんなきっかけの日にしたいとの思いから実施しました。2024年のテーマは「Let’s Inspire Inclusion 社会のあらゆる分野に女性を巻き込み、応援しましょう」でしたので、国内の10の事業所の受付と食堂にミモザブーケを飾り、国際女性デーについての説明を書いたメッセージボードで啓発しました。
さらに、賛同する役員や従業員たちが共通のハートのポーズで撮影した100枚以上の写真を動画にして社内で公開。国際女性デーが浸透するきっかけとなりました。「男性デーもあったらいい」との声もありましたが、女性の声から始まったこの小さなムーブメントが大きく動き出したのを感じました。
2024年はマインドチェンジの年
2024年は女性活躍に関して2つの新たな取り組みを実施しました。1つ目はピンクリボン運動。乳がん啓発のため、国際女性デーと同じようにピンクの花束とメッセージボードを飾り、従業員へ啓発しました。2つ目は会社として、これまでの女性の活躍に感謝し、今ある課題やこれからの女性活躍への取り組みをイントラネット(社内ポータル)で発信したことです。社内の女性・男性、管理職・非管理職などさまざまな人の声をヒアリングして作成したこのメッセージは、これまでの女性たちの働きに対してのお礼の言葉から始まっています。
女性が働きにくい環境を解消する、管理職になりたいと思うマインドを作り上げるために、キャリアの道筋が見えず選択肢が限られていた中で会社を支えてきてくれた先輩の女性たちへ、まず感謝から始めるべきだと考えたからです。女性たちからは「もっと早くやってほしかった」との声もありました。
形式的な言葉で女性活躍の課題を会社から一方的に示すのではなく、専務執行役員の鈴木貴幸が、従業員から直に聞き取った声に応え、語りかけるようなメッセージを発信するのは初めての試みでした。どんな内容・順番で掲載すれば最後まで読んでもらえるのか、浜松ホトニクスらしい言葉で伝えようと6ヶ月かけて完成させたメッセージの最後は、会社としてこれからのありたい姿で締めくくっています。
これからの未来〜女性活躍という言葉がなくなるまで〜
2025年も国際女性デーのイベントを実施します。昨年同様、社内にミモザを飾り、今年はガッツポーズの写真を従業員から募ります。 さらにジェンダー川柳も募集し、投票で選ばれた作品を表彰する計画です。
浜松ホトニクスにおける現在の女性社員の比率は17.6%。管理職は3.8%です。1953年(昭和28年)創業ですが、40年史を見てみると1962年(昭和37年)入社の女性社員の給与を晝馬輝夫社長(当時)の強い思いで男性と格差をつけない決定をして、4名の女性社員が入社しました。育休後の復帰に関しても、約40年前に産休・育休を取った社員も元の部署に戻ることができています。育児に関しては元々そのような文化があり、ロールモデルが身近にいることで現在の職場復帰率は100%です。
今後、新卒採用における女性の割合や女性管理職の割合をアップさせる目標値はあります。しかし、「女性活躍」という言葉がなくなるくらいに、性別に関係なく一人ひとりが能力を活かし、それを会社が公平に評価してキャリアアップできることが当たり前になるように、これからもさまざまな取り組みを進めていきます。
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【女性活躍推進法が施行されて ~鈴木貴幸専務執行役員より~】
私が女性活躍について考えるようになったのは、人口ピラミッドから少子高齢化をシミュレーションした時、会社の継続に課題を感じたのがきっかけです。能力が高い女性に、なぜアシスタント的な役割を与えているのか?と思うこともありました。人口が減る中、人口の半分を占める女性にもっと活躍してもらうために、性別によるバイアスをかけず、男性と同じように女性も働きやすい制度や環境を整えていきたいと思います。能力のある女性をもっと登用することが、企業の経営にプラスになると経営者が理解することで、女性活躍が進んでいくのだと思います。