男女共同参画WEBマガジン

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インタビュー2017

地元のハンサムウーマン ~地域力を高める女性たち~

山下 志保さん

(男女共同参画ネットミモザしずおか代表/三島市)

興味を持ったらチャレンジ!

 静岡県 男女共同参画課 主催の事業、「女性政策塾」の受講生有志が集まり、平成28年5月に「男女共同参画ネット ミモザしずおか」を立ち上げた。「女性政策塾」では、最終的に政策提言書を提出したが、その提言をどう実現していくか、実際に男女共同参画社会を実現するためのアプローチはどうしたらよいかということを考えた時に、やはり女性の議員立候補者や審議会委員を出していくことが重要と感じた。そのために、もっと女性の政治参画に関する勉強が必要だと考え、仲間と共に勉強会をやろうと話し合ったのが団体立ち上げのきっかけだ。

 

 もともと、生物学系の研究者として従事している中で、日本の理系女性研究者のキャリアの構築の難しさに疑問を持っていた。また、欧米に比べて、理系に興味をもついわゆる理系女子が少ないのも懸念している。科学や数学は女性のやる仕事ではないという固定観念が、日本社会全体にも根深く残り、女性たちがこの分野に足を踏み入れるのを躊躇している可能性もあるのではと感じていた。近年の理系女性研究者支援の高まりと共に、男女共同参画について学ぶ機会が増えていく中で、最終的に“女性の政治参画”も重要だと気づいた。

 

 日本の女性政治家は国際的にみても極めて少なく、このことは、日本の政治に男女を問わず多様な民意を反映させることの重要性が欠落しているせいだと感じている。女性議員を増やすためには、さまざまな視点からのアプローチが必要で、そのひとつとして、モデルケースを作ることが重要と考える。「自分もこうなりたいという」というロールモデルがいることで、次に続く人材が育成されていく。また、男女の比率を割り当てるシステム(クオータ制)を導入することや、人々の意識改革に向けた取組みも必要と考えている。

 

 どんなことにも興味を持ったらまず動いてみるというのが持論。「男女共同参画」が気になり始めてから、これまで、「女性政策塾」受講の他、「静岡県男女共同参画会議委員」に応募するなどアクションを起こしてきた。そしてそういった活動の中で、人と人とのネットワークを作ってきたことが、活動の次のステップに繋がっている。

 

 自分自身は今のところ議員に立候補するつもりはなく、女性研究者支援や科学教育の普及活動を中心に、立候補を目指す女性たちを探したりサポートしたりすることで、自分なりの男女共同参画活動を進めていきたい。

 

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