男女共同参画WEBマガジン

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インタビュー2018-2019

地元のハンサムウーマン ~地域力を高める女性たち~

佐野 敦子さん

農業生産法人 有限会社「佐野ファーム」専務取締役/森町)

農業の未来を模索

 プチプチした粒から甘い旨みが口いっぱいに広がるトウモロコシ「森のおおきみ」。5月末から約1ヶ月間限定の旬の味覚を求め、遠方から佐野ファームを目指し森町へと足を運ぶ人も多い。朝早くから行列ができるほどの人気で、午前中には売れ切れてしまうこともしばしばあるこのトウモロコシは、生でも食べられると評判高い。佐野ファームの農産物はおいしさだけではない。有機JAS認証・JGAP認証・しずおか農水産物認証を取得している新鮮かつ安全にこだわった農産物は安心して食することができる。

 

 佐野敦子さんは、約16年前に夫の元洋さんと共に佐野ファームを立ち上げ、以来、これからの農業のあり方を模索してきた。

 

 「当社では現在、19人の社員と4人のパート社員が働いています。若い社員たちと話しをしていると、働き方に対する考え方が時代とともに変化していることを実感します。最近では、仕事と私生活のバランスを取ることで人生を充実させたいと考える人が多いようです。この点で当社は、会社経営だからこそのメリットがあるといえます。多くの家族経営の農家では仕事と私生活の線引きがなかなか難しいと思われますが、会社経営では労働時間数や年間休日数などの労働条件による雇用契約を通して公私の線引きができやすいのではないでしょうか。伝統的な農業を継承していくことは文化としてとても重要ですが、経営学や男女共同参画の考え方など新たな視点から、時代に即したより充実した生活のあり方を模索する必要もあると感じています。

 

 トウモロコシの収穫・販売時期が終わり、現在、社員は本人希望優先で仕事に支障が出ないようシフトを組み、夏休みを取っている最中です。8月末からレタスの種まきが始まるまでゆっくり充電し、自分自身の人生を充実したものにしてほしいです。私も、農業人としての社員の成長を見守りながら、安心・安全な農産物の栽培への挑戦、環境への配慮、人材育成など、農業を通してより充実した人生を追求していきたいです」

 

佐野ファーム:http://www.sano-farm.com/

 

 

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