男女共同参画WEBマガジン
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インタビュー2017
地元のハンサムウーマン ~地域力を高める女性たち~
岸 香代子さん
(国際ソロプチミスト伊豆天城/伊豆の国市)
根っからのボランティア精神が息づく
国際ソロプチミスト(SI)は、約130ヵ国に8万人の会員を有する女性の奉仕団体で、日本では各地域のクラブに分かれ、それぞれの地域と世界で女性と女児の生活向上のために活動している。
SI伊豆天城は、1994年に発足、今年創設23年目となる。この22年間で、ホンジュラスに中古車椅子103台を寄贈、冷害被害の際にモンゴル小学校へ黒板寄贈などの支援のほか、地域の女子中高生を海外に派遣させ国際親善を図ったり、DV被害女性の調査・支援をしたりするなど、さまざまな視点から女性と女児がよりよい生活を送るために何ができるのかを各委員会メンバーで方針を決めながら活動を進めている。
昨年度までSI伊豆天城会長を務めた岸香代子さんは、約45年前に数年の予定で東京から当時の韮山町(現:伊豆の国市)に移住した。移住当時、地域に幼稚園がなく、保育所も長時間保育がなかったので、幼い子供を抱えて仕事をする女性たちは苦労していた。岸さんは仲間と共に行政に掛け合い、公立幼稚園設立や有料時間外保育の実現に協力した。
以来、PTA、ボーイスカウト、国際交流協会、人権擁護委員、女性の会などさまざまな機会で活動してきた。伊豆の国市合併前の韮山町国際交流協会では、韮山町内及び近隣市町在住の外国人を対象に日本語教室を立ち上げたほか、地域在住外国人のそれぞれの特技・スキルを活かした外国語講座、料理教室なども実施した。そのほか、地域の環境・福祉に関わる問題を中心に、活動の幅を広げてきた。
さまざまな活動をしてきた中で、次世代へのバトンタッチの難しさを感じてきた。女性の会など役員のなり手がなく、解散せざるを得ないこともあった。しかし、団体を無理に存続させるのではなく、解散すべき時は解散し、意識を持った若い人たちが、時代のニーズに沿った活動を新しい形で始めていくことも必要だと考える。
現在は、4月に行われる次期伊豆の国市議選に女性立候補を擁立しようと力を注いでいる。小野市長をはじめ、老人会やPTAにも女性の会長が出てきて、この地域にも少しずつ男女共同参画が浸透し始めたと感じる中、まちづくりに志を持った女性を応援することで、地域に貢献したいという思いが岸さんを動かしている。
公益財団法人 ソロプチミスト日本財団:http://www.soro-jpf.net/
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