男女共同参画WEBマガジン
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インタビュー2018-2019
地元のハンサムウーマン ~地域力を高める女性たち~
浜谷 友子さん
(NPO法人かわね来風理事兼事務局長/川根本町)
いつまでもここに住んでいたいと思える町に
人口約7,000人。自然豊かな山あいの町、川根本町。この町で、ひときわ目を引く魅力的な活動でまちづくりに取り組んでいるのがNPO法人かわね来風だ。
浜谷友子さんは10年ほど前、町の人口減少、少子高齢化による地域コミュニティの消滅を懸念する仲間たちと共にかわね来風を立ち上げ、行動を開始した。
以来、「三ツ星オートキャンプ場」の管理運営をはじめ、農家に滞在しながら農業体験ができる「グリーンツーリズム」、高齢者宅配サービス「ママ宅」、地元の農産物や農産加工品を販売などする「食と遊びの三ツ星村」、高齢者向けお手伝いサービス「ちょいサポ」などさまざまな事業を起こして地域をコーディネート。町外から川根本町へ観光客を呼び込んだり、移住を促進したり、あらゆる世代の町民がつながり、ふれあい、交流できる場をつくったりすることで、持続可能なまちづくりを目指してきた。
このうち県外の市町からも熱い注目を集めている「ママ宅」は、子育て中のママたちが子どもと一緒に、高齢者にお弁当や日用品を届ける宅配サービス。川根本町では、高齢者の独居世帯が全世帯の3分の1を占める。また、集落が山間部に点在し、車の運転ができない高齢者は外出が難しいため、一日中誰とも話すことなく過ごしている人もいる。そこでママたちは、物を届けるだけでなく、同時に利用者の健康状態等の見守りも兼ね、子どもを介して利用者と世代を超えて交流する。
「この事業は、高齢者支援にとどまりません。小さな子どもを抱えて家にこもりがちなママが外へ出るきっかけをつくり、利用者とコミュニケーションをとることで、ママたちにとっても学びや気分転換になりますし、子どもにとってもお年寄りとふれあうことで心の成長につながります」と浜谷さん。
「若いときは考えませんでしたが、子どもを産み親になったあたりから、自分が死んでからも、子どもや孫やその先の世代が、いつまでもこの地域で、また別の地域に移り住んだとしても、そこで安心して幸せに暮らせることを願うようになりました。それが私の一番最初の活動動機です。それは、今現在、私自身がこの町で幸せに住み続けるためでもあります。そして、この町で育った子どもたちが、町外に出てもここでの生活を思い出し、別の地域の力になってくれたらと思います」。
NPO法人 かわね来風:http://www2.wbs.ne.jp/~k-life/
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