空撮女子が活躍！

　昭和24年（1949年）の創業以来、ダムや高速道路の新設・修繕、商業施設の建設など、土木・建築分野で私たちの暮らしをハード面から支えている㈱グロージオ。

 

　八木恋美（やぎ れみ）さんと薮嵜綾花（やぶさき あやか）さんの２人は、技術職として、土木関係の測量や図面の作成の他、ドローンでGPSを使って空撮したデータから３D図面化することで、各種の工事を将来的にICT化する事業に取り組んでいる。

 

　入社10年目の八木さんは２児の母。「私は工業高校で建築・土木を学びました。祖父が大工だったこともあり、当初は建築分野を希望していましたが、土木系も屋外で仕事をすることが楽しそうだったので、この道に進みました。１人目を出産した時は、社内に女性技術職が私しかいなかったため、産休・育休の実績が全くなく、また制度についての知識もありませんでした。仕事を辞めるべきか迷いましたが、会社が、“自分が前例を作っていけばいいんだ”と思えるような環境を用意してくれたこともあり、辞めずに産休・育休を１年間取得しました。２人目の時もスムーズに制度を利用でき、今に至ります。現在は時短勤務で、仕事と子育てを両立しています」

 

　同じく技術職の薮嵜さんは入社３年目。グロージオでは八木さんに次ぐ２人目の女性技術職。「私も工業高校出身で、現場監督になりたくてこの道に入りました。実際の建築・土木の現場はとても厳しく、しんどい思いもいろいろしました。会社の配慮もあり、現在は現場から離れていますが、自分が関わった工事が建物として残っているのを見るとうれしいです。昨年７月から、“空撮女子”という形で八木さんとチームを組み、ドローンの操縦資格を取得、様々な場所に出向きドローンを飛ばしています。ドローンの操縦は、事故に至らないよう気をつけなければならないため、非常に緊張しますが、最先端の測量技術に携われることにやりがいを感じています」

 

　グロージオでは、働きやすい職場環境づくりの取組みとして、ノー残業デーの実施や、積極的な年次有給休暇の取得を推進している他、メンタルヘルスケアとして、毎年社員のストレスチェックを行い、結果に応じ産業医の面接指導の機会を設けている。また、６年前に建て替えた新社屋では、それまでなかった女性専用トイレと更衣室も新たに設置。建築・土木分野で徐々に増えつつある女性技術者たちのために、男性たちと共に、性別にかかわりなく同じように働きやすい職場を目指し体制を整えつつある。

 

グロージオ：http://www.growgeo.co.jp/