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トランスジェンダーの理玖さんに聞いてみた!番外編

大学生の “LGBTQ あんなこと・こんなこと”

 

 

大学生

理玖さん

 

 

 

 今は性別適合手術をして戸籍変更もしているので、トランスジェンダーとしての生活のしにくさは、定期的なホルモン注射ぐらいです。ですが手術をする前は、制服やトイレ、学校での行事など多くの場面で、生活しづらいことがありました。なによりも家族や友人など近い存在であればあるほど、否定されたらどうしようという不安から、本当の気持ちを言えないという時期が一番しんどかったです。

カミングアウト後に望むこととしては、うまく言えませんが自然に接してほしいということですかね。なかなか難しいとは思いますが。私が言われて一番嬉しかったのは「男とか女とかじゃなく、理玖は理玖なんだから」という言葉でした。

  当事者として周りの違いや生活しにくさを感じる頻度はどれくらいですか。カミングアウト後LGBTQではない人に配慮してほしいことは何かありますか。またやってほしいことがあれば教えて欲しいです。

 

 

 

大学生

理玖さん

 

 

 

   2. 恋愛などではどのような人と出会いますか。

   私自身は恋愛というものがあまりピンときていません。恋愛感情を持たない「アセクシュアル」に該当するのか、まだ恋愛対象となるような人に出会えていないのかはわかりませんが、当事者にも非当事者にも、恋愛に関しては積極的な人も消極的な人もいるので、その点ではあまり違いはないのではないかと思ったりします。

 

 

 

大学生

 

理玖さん

 

 

 

 3. 手術を受けると決断した時の心情が知りたい

   です。

 私の場合は、法律で認められる20歳になったら手術をしたいとずっと思っていたので、やっと手術ができるという嬉しさはありました。一方、その後の健康面でのリスクもあり不安が全くなかったわけではありません。ただ、その先の自分の人生をイメージしたときに、男として生きていくという以外の選択肢は見つからなかったという感じです。

 

 

大学生

 

理玖さん

 

 

 

4. 手術の内容はどういうものですか?

  ホルモンなどの分泌物も気になります。

 性別適合手術は、私の場合は子宮卵巣摘出手術と乳房除去手術を同時に受けました。戸籍の性別を変更するには、現行法では子宮卵巣(男性の場合には精巣)を摘出しなければなりません。生殖能力があると戸籍上の性別は変えられないということですね。ただその場合にはご質問の通り、自力でホルモンを分泌できなくなるため、定期的に男性ホルモン(女性ホルモン)を注射する必要があります。

 そのリスクもあるので、当事者の中でも胸の手術だけにする人もいますし、一切手術をしないという人もいます。いずれにしても、正解があるわけではなく、個々の考えによって様々ですが、日本の法律の要件は国際的にみても厳しすぎるとの指摘もあり、今後法改正が議論されるかもしれません。

 

 

大学生

 

理玖さん

 

 

 

5. 東京オリンピックに元男性の選手が、女子

  の種目に出場されました。

   私は、やはり体格の差が出てしまうのでは

  ないかと思うのですが、多様性としては素晴

  らしいことだと思います。

   LGBTQの当事者の方はこのことについ

  て、どう考えますか?

 この問題はトランスジェンダーだけでなく性分化疾患の当事者にも関わる議論だと思います。最終的にはIOCが一定のルールを設けて判断することになるでしょうが、どう判断しても賛否は分かれると思います。難しいですね。個人的な意見としては、メダルを取るために性別変更するという当事者はおそらくいないのではないかと思います。

(5問)

【関連ページ】
 令和3年度 調査研究事業

「若年層を対象とした性の多様性に関する意識」についての調査(外部リンク)

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