男女共同参画WEBマガジン

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自分らしく生きるためのヒントを見つける旅にでよう

インタビュー2018-2019

この人に聞く!

松浦 至江さん

(株式会社アール・アンド・エム代表取締役)

「起業と女性の生き方」

自分自身が心豊かに生きるための起業

 50歳で再起業しました。事務所がある静岡市駿河区の「すんぷ夢ひろば」(大江戸温泉)で本業である広告デザインを手がけるかたわら、「すんぷ夢ひろば」内や静岡市内の商業施設などを中心に、さまざまなイベントの企画・運営や各種プロジェクトに携わっています。

 

 2年前(2016年)、シニア向け情報誌「SENSE」を創刊しました。年6回、毎号15,000部発行するフリーペーパーで、静岡県内各地域のさまざまな場所に配布・配架させていただいています。発行のたびに読者の方から感想やメッセージが50~60通届き、発行人としてとても張り合いを感じています。今年からこのフリーペーパーを軸に、シニア向けのサービスを発展させ、「SENSE シニアサポート倶楽部」を立ち上げました。シニア世代が直面する介護、相続、税金、不動産の処分などの問題や手続きを、各種の士業、葬祭業、不動産業などの約40名の専門家がチームを組んでサポートするサービスです。シニアが抱える不安や問題はさまざまですが、それぞれの不安・問題ごとに適切な専門家を探し、難しいやり取りをするのは大変ですよね。「SENSE シニアサポート倶楽部」はその人に必要な専門家をチームで紹介します。各分野の専門家が連携しチームで対応することで、多面的で複雑な問題もスムーズに解決に導くことができます。

 

 私は43歳のとき、介護つき高齢者専用賃貸住宅を運営管理する法人を立ち上げ起業しました。結局、経営が上手くいかず1年もたたないうちに借金を抱え会社をたたみましたが、そのころ自分が中高年域に入り、同居する夫の両親の介護も始まり、徐々に“シニアの生き方”に関心を持ち始めたと同時に、“私自身がこれからどう生きるか”という問題にも向き合ったと思います。

 

 22歳で結婚、23歳と26歳で出産。子育てをしながらも夫の転勤に伴い、次々といろんな仕事に就いたり、介護をしたりと、仕事と家族のことに日々追われるなか、「自分のために自分の時間を使えるのは、40代後半からなのかなぁ」と漠然と考えていました。夫の両親を見送り、娘2人も結婚し、“自分のための自分の時間”が目の前にきたとき見えてきたのは、私自身が人生のなかで培ってきた強み=“営業力”、やりたかったこと=“シニアビジネスで起業”、起業スタンス=“自分自身が絶対楽しむ”です。

 

 ある時から、人生の中でぶち当たるさまざまな壁やふりかかる困難を、チャンスと捉えるようになりました。そういった出来事を通してできるいろいろな経験を、家庭や仕事、社会に前向きに還元できるのが、シニアの知恵だと思います。

 

株式会社アール・アンド・エム:https://www.randm.site/

 

 

ブックサポーター 起業と女性の生き方

あざれあ図書室

『女性起業家に学ぶ』

(今井朝子∥編

   松本大学出版会 2010年)

松本大学のオープンカレッジの記録。第1回は30~40代、第2回は50~60代、第3回は20代の女性と世代に分けた起業と女性の生き方を学びます。地域づくりに貢献しながら、自分自身も豊かになろうと呼び掛けます。

『定年が見えてきた女性たちへ』

(野村浩子

               WAVE出版 2014年)

女性が「定年」をいかに迎えるか。男女雇用均等法世代の女性が40~50代を迎えています。60歳まで働けるということはどういうことなのか。定年まで勤め上げた先輩方の体験談を交えながら考えていきます。

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