男女共同参画WEBマガジン

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インタビュー2018-2019

静岡県男女共同参画社会づくり宣言事業所・団体

ヒューマンウェア 株式会社

(静岡市)

左から、山本 剛也さん、新井 絵美さん、海野 昌也さん

多様性のある組織風土がITの新しい価値を生み出す

 東京に本社を置くヒューマンウェア㈱は、ITシステムの開発や運用などを手掛ける。ITはいまや、私たちの生活やビジネスに欠かせない技術として、著しく革新し続けている分野であり、ヒューマンウェアはその一翼を担う企業として、私たちの生活に新しい価値基準を与え、より豊かで快適な未来に導くために、ITと人間のよりよい共存を目指している。

 

 本社と国内4事業所あわせて約230人の従業員のほとんどはIT技術者で、そのうち20%ほどを女性が占めている。ヒューマンウェアでは、ダイバーシティ推進室を設け、従業員の性別、年齢、人種、国籍、宗教、性的指向やジェンダー・アイデンティティのみならず、働き方やキャリアに対する考え方も含め、多様性を重視し、その方針に沿って、求める人材や組織の制度、環境はどうあるべきか、議論を重ねている。そして、男女の採用比率を半々にすることなど、目標値を明確に定めることで、多様性のある組織の実現に向け努力している。

 

 約90人の従業員を抱える静岡事業所では、本社の方針をベースに、多様性のある組織づくりを目指しているほか、独自に「KALENの会」という、女性従業員たちが集まり交流できる場を設けている。この場から出てくるさまざまな声を、意見やアイデアとして吸い上げることで、女性従業員がより働きやすい職場にするための具体的な制度や環境が生まれてきている。

 

 静岡事業所でITエンジニアとして働く新井絵美さんは、二児の母。「小さな子どもがいるため、一日のライフサイクルが早めです。ですので、朝早く出勤するのは問題ないのですが、夕方以降は子どものために時間を作りたい。ということで、現在、勤務時間帯をずらし、通常より40分早く出勤し、40分早く退勤する形を取らせてもらっています。このように、従業員それぞれの家庭事情を踏まえ会社側が対応してくれるのは、非常にありがたいです」

 

 「当社では、昨年8月からテレワークを導入しています。子育て中などさまざま理由で出社は難しいが、高度なスキルセットを持つ女性が多くいます。そういった方たちにIT開発の一部を担っていただいており、現在15人の女性たちが全国各地で在宅ワークに従事しています」と代表取締役社長の山本剛也さん。

 

 「また、中国、台湾、ミャンマーなど5人の外国人IT技術者も当社で活躍しておりますし、男性従業員の中から育休取得者も少しではありますが出てきています。かくいう私も短期間でしたが育休取得者です。これからは、採用や人材育成、働き方において、いかに多様性のある組織体制ができるかが発展のカギだと考えます。男女共同参画においては、当社はまだまだ発展途上ではありますが、企業としての理念や使命、役割からぶれないためにも、ダイバーシティや女性活躍を推進していきたいです」

 

ヒューマンウェア:https://humanware-k.co.jp/web/

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