男女共同参画WEBマガジン

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自分らしく生きるためのヒントを見つける旅にでよう

インタビュー2018-2019

静岡県男女共同参画社会づくり宣言事業所・団体

株式会社 デイシス

(静岡市)

石村 昌之さん

どんな提案も聞き入れてもらえるオープンな社風

 自動車用のメーター・ディスプレイの組込みソフトウェア開発を専門とする技術者集団㈱デイシス。普通自動車から大型自動車、建機・農機などの特殊自動車といった各種用途向けに開発された組み込みソフトウェアは日本だけでなく、世界各国の自動車に搭載され、世界中の人々の暮らしに役立っている。

 

 「自動車業界は現在、大きな変革期を迎えていると言えます。環境への配慮から世界的にも電気自動車が主流となりつつありますし、自動運転の実用化も間近です。近い将来、クルマは家電製品のひとつと捉えられる時代が来るかも知れません。そんな過渡期の今、ソフトウェアの開発も時代に即した進化が必要となります。この急激な状況に対応していくために、職場の環境を変え、人を育てることが非常に重要だと考えています」と総務部 部長の石村昌之さん。

 

 全社員97人のうち15人が女性。女性社員による座談会を実施し、意見や要望を反映させ、就業規則の規定改善に取り組んできた。子の看護休暇を無給から有給に改定、また通常、小学校就学前の子どもが対象のところを小学校卒業するまでの子どもにまで広げ、病気やけがなどの内容に応じて半日単位で取得できるようにした他、妊娠・出産・育児や介護に関わる必要な手続きや、利用できる制度・給付金などをわかりやすく紹介したガイドブックを作成し、社内の掲示板に掲載するなどしてきた。

 

 石村さんは語る。「女性社員のために改善した子の看護休暇制度を、男性社員も同じように活用するようになったり、そこから派生して男性社員で育休を取得する者も出てきたり、当初の狙いとは違ったところでさまざまな良い効果が表れてきています。私は、社員と会社が信頼し合い、互いに貢献しあえる関係(エンゲージメント)の構築が大切だと考えていて、そういったエンゲージメントの高い組織の実現を目指しています。会社が社員の成長や働きがいを高めることは、社員の自発的な貢献意欲を高めるとともに、企業全体の士気が高まり組織の成長も促すという相乗効果があります。当社の経営基本方針のひとつ、“社員の能力が発揮でき、働く喜びと生きがいを持てる職場環境をつくる”という考え方が浸透してきていると感じています。今後も、より働きやすい職場環境を整えていくことで、社員と会社がともに成長していけるよう、さまざまなアイデアを出していきたいです」

 

デイシス:http://www.daysys.jp/

 

 

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